【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第57回】
本年3月に発生した東日本大震災、被災されました皆様に片品村村民は心よりお見舞い申し上げますとともに一日も早い復興を祈念しております。
この大震災によって、様々な分野に多大な影響が発生いたしました。観光と農業の片品村も、旅行自粛ムードの影響を受け厳しい状況が続いておりますが、「安心・安全の片品村」として村民が一体となり、東北の皆さんと「元気な日本」になるよう発信してまいりたいと日々取り組んでおります。
群馬県には、「つる舞う形の群馬県」と詠まれ始まる「上毛カルタ」があります。戦後の昭和22年、全国民が敗戦により、国敗れて山河あり(敗戦によって何もなくなった。あるのは故郷の山河だけだ)と意気消沈している中、当時群馬県の先達の皆さんが、子供達に遊びの中でも、郷土への想いや日本の復興への道標の指針となる事への期待を込めて上毛カルタが生まれました。
カルタの中に「雷(らい)と空風(空っ風)義理人情」と言う札がありますが、これは群馬県の気候風土と県民性を現しています。夏はカミナリが鳴り、冬は空っ風が吹きすさぶ中で義理や人情を大切にして生活を営んでいる。片品村も今回の大震災で被災された方々を、村内の宿泊施設の理解と協力を得ていち早く受け入れ、被災者の方々と助け合い共生していく道を村民は選択いたしました。
「仙境尾瀬沼花の原」と上毛カルタ札で詠まれ、唱歌「夏の思い出」で親しまれている尾瀬。その入り口にある片品村は、武尊(ほたか)山・日光白根山も有する優れた観光地です。これから訪れる夏の観光シーズンが、いつもと変わらぬ賑わいを見せてくれることを願い、それに向けて努力を重ねていきたいと考えています。
上毛カルタの中に「力あわせる百六十万」の札があります。現在では実人口に合わせた「二百万」に読み替えていますが、みんなで力を合わせればどんな困難があっても乗り越えていくことができることを教えています。今回の大震災もみんなの心をひとつに頑張ればきっと乗り越えることができます。
それを信じて片品村は皆さんと共に頑張ります。
来らっしゃい花の郷・片品村へ−−
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