第22回「群馬DCは県民のため」【館林市観光協会副会長 小暮高史】

2010年9月2日 12:00 PM

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【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第22回】
 群馬にDCがやってくる。15年ぶり4度目との事。これで、群馬県がどう変わるのか。知名度ワースト一位の群馬の認知度が見直されるきっかけになるのでしょうか。
 まず、DCの歴史を見てみましょう。
 第一回は、78年(昭和53年)11月から3月まで和歌山県を対象に行われました。メインテーマは「きらめく紀州路」でした。その後毎年3−4回開催されているようです。
 一番多く開催されているのが京都市。その回数はダントツで21回。「冬の京都キャンペーン」です。次が新潟県で6回、山形・和歌山県が続き、群馬は上位6位の3回です。
 ところで、このキャンペーンでどれだけ多くの観光客が見込まれるのでしょうか。昨年10〜12月にDCの対象となった新潟県では、期間中のJRの旅行商品だけで、前年比約2・3倍となる6万8千人が利用したそうです。
 群馬の場合は家族連れの移動が見込める夏休み期間を挟むので新潟以上の効果が見込める、と期待しているようです。
 今回のキャンペーンと従来のそれは明らかに異なります。群馬は国内でも有名な温泉地が多いせいか、山間地のPRが多く、地域限定的でお仕着せ型の案内だったように思えます。しかし今回のキャンペーンは下から、地方からの発信が積み上がってできたものです。
 県は早くからこのDCを群馬再発見のチャンスととらえ、県民局行政県税事務所等を通して各市町単位で、行政、会議所、観光協会、物産振興協会を集め、ヒアリングを実施、それぞれにいまだ知られていない、隠れた自然、施設、体験、物産の発見を依頼、ポイントでなくコースを組んでほしいと要望してきました。
 その結果が、心にググっとぐんまわくわく体験新発見の「プレDC総合ガイドブック」としてまとめられました。このガイドブックには、ラフティングなど従来にない体験型のコースも多数紹介されています(群馬DCに向けては、本番用ガイドブックを作成予定)。
 来県はJRでも県内は家族でも車で周りやすいよう時間、コースの設定、案内が望まれます。そうすることによって、県内の高速道路のサービスエリアでもガイドブックの配布・案内が可能になるでしょう。
 また、このガイドブックは地域別、自然、歴史、食べ物等項目別になっていますが、最終ページに項目別のインデックスをつけていただければ、双方向で目的地を探すこともできるようになります。DCのHPではクロス検索できるようになっているので、便利に調べることができるからです。
 このガイドブックはよくできていると思います。各戸配布してもよいのではないかとさえ思っています。
 このDCが単に来県者を増加させるだけでなく、県民に県を知ってもらえる良い機会になればと期待しております。

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