【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第19回】
5年間のサラリーマン生活の後に、出会いに導かれるように九州唐津で窯元に弟子入りしてから今年でちょうど10年になります。
今考えると、幼少期に竹とんぼや弓矢などを作って遊ぶうちに「ものつくり」の楽しさを覚えた事がきっかけとなったように思います。
若い時の感性で触れ合った色々な体験は、大人になってから自分に何を残したのか。
電化が進み、暮らしに炎を使う機会も減った今、薪(まき)で陶器を焼く自分にはどのような体験が提案出来るのかを考えてみました。
それが今回の「群馬デスティネーションキャンペーン 野焼き土器作り体験」です。
嬬恋村周辺は縄文文化の大変栄えた地域で、歴史的に貴重な土器が多数出土しています。土器が使用されるようになると食物の煮炊きが可能になり、食生活は豊かになりました。この土器には製法、形、文様などに時期的な変化や地域的な相違が見られます。これを利用して縄文時代の編年や地域的な特性などが研究されています。嬬恋では土器の形状から長野、新潟などの周辺地域の影響も受けていたようです。また、配置の計算された住居跡や容積と大きさに一定の法則の有る土器(黒色研磨注口土器)などが存在し、高度で独特の文化圏を形成していたと想像されます。
縄文土器に学び身の回りにある物を使い土器を成形する、そして自分自身で炎を扱い焼き上げる、そんな単純な作業の中に私たちの生活を豊かなものにしてくれた先人たちの知恵が見つかるかもしれません。
今回の体験コースはつぎの3コースから。
①お手軽体験コース(制作8月14日午前、8月15日午後、8月28日午前、各2時間、野焼き9月23日)
②本格土器に挑戦コース(制作8月14日午後、8月15日午前、8月28日午後、各4時間、野焼き9月23日)
③小学生夏休み自由研究コース(制作8月6日午前、午後各2時間半、野焼き8月29日)
各コースとも制作と野焼きの両日セットです。
制作日のみ参加もしくは野焼きの見学だけでも可能です。
詳しくはホームページにてご確認頂けます。是非ご覧になって下さい。
〒377−1613 群馬県吾妻郡嬬恋村大字大笹3454−107
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