第14回「群馬DCに期待しています」【県立ぐんま天文台台長 古在由秀】

2010年7月8日 12:00 PM

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【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第14回】
 ぐんま天文台は、口径150センチメートルという大きな望遠鏡を備えた、一般の方に利用いただける公開天文台です。月曜日の休館日以外は毎日昼間の施設見学ができますし、夜間の金・土・日及び祝日は、予約なしで大型望遠鏡を通してきれいな天体を見ることができます。それ以外の日の夜は、予約された団体のためとなっています。
 ぐんま天文台は、子どもさんからお年寄りまで天体に親しみ、楽しんでいただける施設です。最近は、特別企画も充実させており、週末には「昼間の星の観察会」や「3Dシアター 地球から宇宙の果てまで」など、多くの方には未経験の企画を実施しています。
 開館して11年がたち、今まで活動をしてきましたが、まだぐんま天文台の存在が多くの方に知られていないのが残念です。ぐんま天文台で天体観望の楽しさを実感するため、皆さんに来ていただき、天文学の楽しさを知っていただきたいと考えていたところに、今回のDCの話を伺いました。
 DCによって沢山の方に群馬県、北毛地域に来ていただき、天文台にも立ち寄っていただく絶好のチャンスだと期待しています。
 ぐんま天文台でお客様とお話しをすると、温泉とセットで来訪される方が多いということが分かります。これから四万温泉に行くとか、昨日が水上温泉だったというお客様です。お客様は、「どこに行けば何ができるの?」といった周辺情報を求めておられるようなので、楽しめる天文台の情報の提供などにより、各温泉地と連携できれば、双方にとって大きなメリットがあると考えています。
 ぐんま天文台とDC、一見関係ないようですが、大いに関係があると我々は考えています。天文台での体験が、群馬県をアピールする上で、少しでも役に立てればとも考えています。
 このような状況の下で、現在、北毛地域の各温泉地やキャンプ場、道の駅などに、重点的に広報活動をさせていただいているところです。
 また、水上温泉ではDCをきっかけに谷川岳天神平で星空鑑賞会が計画されています。星座解説は地元のボランティアの方たちが行うことになっていますが、そのボランティアの育成では、ぐんま天文台が協力させていただいています。また、9月に開催される群馬DCの全国販売促進会議には、地元高山村と一緒に参加させていただければと計画しています。
 群馬DCの成功とぐんま天文台が多くのお客様でにぎわうことを期待して、引き続き、取り組んでいきたいと思っています。

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