新型コロナウイルス感染症の勢いが止まらない。政府は2月26日に国内イベントの自粛を要請。翌27日には全国の小中学・高校・特別支援学校の臨時休校を要請した。こうした流れは、まだ感染者の出ていない(3月3日時点)本県にも大きな影響と経済的ダメージを引き起こしている。政府の発表を受け、山本一太知事は県主催のイベントの27日から1カ月間の中止を発表。県立図書館、総合スポーツセンター、生涯学習センターなど、県所有の26施設のほとんどを3月26日まで休業とした。県内各市も3月中に予定していた主催イベントをほとんど中止にしている。
ベイシア文化ホール(前橋市日吉町)は、コロナウイルスの影響で2月下旬~3月中旬に予定されていた22の講演・イベントなどが中止・延期になった。
2月中旬までに開催された直近のイベントでは来場者数に変動は見られなかったという。
同ホールでは、入り口に消毒液の設置やホームページでの注意喚起のほか、化粧室には手洗いを図解で示したポスターを貼って対策を行っている。
高崎芸術劇場(高崎市栄町)でも、2月末から3月末までの大きな集客が見込まれる公演やイベントは中止・延期となった。現在、13公演が中止、または延期となっている。
同劇場では「今後のウイルスの状況によっては、さらに中止や延期が増えていくだろう」としている。
こうした状況を受け、前橋市では昌賢学園まえばしホール、ヤマト市民体育館前橋などの市の施設でのイベントが、ウイルス感染拡大防止のため中止となった場合、使用料の全額を返金する。
イベントに利用されるケースの多い「鳥めし」の登利平(前橋市公田町)も影響が大きい。宴会や法事、学校行事の中止などが続き、デリバリー、店舗ともに売り上げの減少が続いている。ただし、キャンセルは数日前までのため食品ロスにならないのが幸いだという。一方で、テークアウトの売り上げは伸びているという。自宅で過ごす機会が増え、〝巣ごもり消費〟の傾向が強まっていることが背景にありそうだ。・・・続きはこちらから