第47回「岩宿時代へタイムスリップ」【岩宿博物館友の会古代料理研究会代表 関矢恵美子】

2011年3月12日 12:00 PM

【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第47回】
 みどり市笠懸町にある岩宿遺跡は、日本に旧石器時代(岩宿時代)があったことを初めて証明した遺跡です。その隣に建つ岩宿博物館の支援団体である友の会は、「石器作り、土器作り、古代料理研究会、民俗伝承研究会」と四つのサークルがあり、それぞれ助け合って楽しく活動しています。古代料理研究会は、98年4月に発足し、岩宿時代をはじめとした太古の時代の料理を研究し、数十種類のレシピを考えてきました。また、博物館で実施している様々な体験学習にもボランティア協力し、古代料理を提供しています。
 そこに、昨年4月、みどり市から突然私達にDCのお話がありました。私たちが研究してきた古代料理を観光客の皆さんに食べていただこうというのです。プレDCが始まる7月に向けて、市職員や農業指導センターの職員など、関係者と協議を重ね、「岩宿の里 古代料理レストラン」のオープンが決定しました。
 このレストランは、古代食を味わうだけではない、「体験型」のレストランです。古代人が着用した貫頭衣を模したエプロン、黒耀石のペンダントをまとい、お客様自身に古代の調理方法を体験していただきます。そのメーンは「石器で肉を切る」体験です。「石で本当に切れるの?」と、半信半疑のお客様も、切れ味の良さに驚かれ、大変好評でした。その肉と野菜などを朴の葉で包み、「石蒸し料理」をつくります。これは、岩宿時代の遺跡から焼け石がまとまった「礫群(れきぐん)」が発見されていることから、当時の調理方法を考え、作り上げてきた料理です。熱した石に朴の葉の包みを載せ、土をかけて蒸し焼きにします。食材は、地産・国産にこだわり、石蒸し料理には上州牛を使っています。朴の葉の香りが漂い、野趣に富んだ味わいです。
 懐石風に考えたメニューは、ほかにイノシシ鍋、鮭の燻製、野草の和えもの、古代米のおむすび、ドングリコーヒー、スイーツなどです。竹の器や、土器サークルの作った鍋や器、米っこクラブ(博物館行事)で栽培した古代米を使い、石器サークルの作った黒耀石のナイフで体験をするという、友の会サークルの協力なくしてはできない構成になっています。
 プレ期間終了後も、今夏のDC本番に向け、月に1回のペースで古代料理レストランを開催しています。これまでのノウハウを生かし、友の会や地域の方々と協力して地元を盛り上げていければ、と思っています。「旧石器時代発祥の地」で、タイムスリップしてみませんか。ここでしかできない体験とおもてなしで、お待ちしております。
 〈日程〉 4月10日、5月1日、6月5日、7月~9月の日曜日。11時~
 〈料金〉 2500円
 〈申し込み〉 3日前までに要予約(岩宿博物館0277〜76〜1701)

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