第44回「地元密着のアートイベント」【中之条ビエンナーレ総合ディレクター 山重徹夫】

2011年2月19日 9:00 AM

【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第44回】
 07年より「中之条町は美術館に変わります」をキャッチコピーに始めたアートイベントが今年で第3回を迎えることになった。
 今年は「群馬デスティネーションキャンペーン」と、2年に一度の「中之条ビエンナーレ」が重なる絶好のPRの機会である。初年度の集客数は延べ4万8千人と好スタートを切った当イベントは、前回は大幅に集客数を増やし延べ16万人を記録した。
 「中之条」=「アートの町」というイメージも定着しつつあり、第3回を待ち望むファンの数も多くなってきている。今年は30万人の集客目標をかかげて、運営スタッフ一団となって準備に奮闘しているところだ。
 昨年に合併した六合村を含め、前回の規模から会場も広がり、参加するアーティストの数も現時点で120人を超えた。旧六合村には昔ながらの古い文化風俗が今でも息づいていて、訪れた参加アーティストを魅了し制作意欲をかき立てている。
 地元住民達は、この機会に魅力的な土地をお客さんに見てもらおうと、会場入り口に地産ショップを開いたり、無料でお茶を出せる休憩所を計画しているところだ。
 中之条ビエンナーレの一番の魅力は、この土地に溶け込んだアートイベントであることだろう。受付を始め、会場の案内をするのは地元のおじいちゃんやおばあちゃん達で、外から来るアーティストやお客さんを快くもてなしてくれる。この上州の魅力的な気質は観光客の心を打ち解けさせ、気が付くと会場の受付付近などで一緒にお茶を飲んで談笑している光景をよく見かけた。
 昨年7月、中之条ビエンナーレを運営していたアーティスト達も中之条に移り住み、「中之条町ふるさと交流センターtsumuji」という施設を運営することになった。作家モノの商品を取りそろえるショップや地産のケーキなどを味わえるカフェのほか、暖炉のあるホールや個性的な7つのテナントが軒を連ねている。
 今回はこのtsumujiが中之条ビエンナーレの総合受付とインフォメーションとなり、イベントの情報収集やワークショップ参加申込みなどができる。
 まずは中之条ビエンナーレのプレオープンとして「温泉郷美術祭」(7月16日〜31日)を開催する。本番のビエンナーレ(8月20日〜10月2日)では見ることのできないアーティストの滞在制作を公開することやワークショップの事前開催など様々なことを企画している。

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