第43回「嫌いだったレタスが食べられた」【昭和村商工会観光交流推進室長 倉澤新平】

2011年2月12日 12:00 PM

【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第43回】
 “はい、それではそのレタスをカメラの方に「どうぞ、食べて下さい」って言うように差し出して見ようか。そのレタスを大事そうに抱いて見ようか。次は姉弟3人して畑からレタスを収穫している様子を撮ります。今度はそのレタスを美味しそうに食べてみようか”とポーズを要求しながらリズム良くシャッターを押し続けるカメラマン。昨年の10月、“群馬DC”の「食・農・観光」をテーマにしたポスター用の写真撮影のレタス畑での1コマです。昭和村は首都圏への野菜供給基地として知られる赤城高原野菜の大生産地です。生産量日本一のコンニャク生玉、レタス、ホウレンソウ、コマツナを始め約100種類の野菜やリンゴ、ブルーベリーなどフルーツがいっぱいです。
 平成22年4月より観光情報発信の拠点として商工会に観光交流推進室が設置され、私を含む3名のスタッフで事業がスタートしました。見よう見まねで取り組んできたレタスを主とした野菜収穫体験や畑のあぜ道ウォーキング、観光施設の紹介等を中心に今日まで活動してきました。あぜ道ウォーキングでは農家の苦労話を交えながらの野菜の説明や周囲の山々の説明などをしながら歩いていただきました。また、野菜の収穫体験では安心安全な野菜の説明や収穫する野菜の物語、美味しい食べ方などの紹介を交えながら実施してきました。しかし、「もうからない野菜の収穫体験が自分達の本当の仕事なのか?」と教育機関や旅行会社の要請のまま対応してきた収穫体験に疑問を感じるようになりました。
 そんな時、冒頭で紹介しましたDC宣伝用ポスターロケの話がありました。撮影のモデルとなったのは3歳~10歳の姉弟3人。収穫したレタスを食べるシーンの時の事、3人のうち一番年上のお姉ちゃんはレタスが大嫌いで、どうしても食べることができませんでした。しかし、下の弟妹2人が美味しそうに食べている姿を見ていてお姉ちゃんも自然と手がのびて大嫌いだったレタスを食べ始めました。付き添ってきたお母さんは「信じられない!」と驚くばかりでした。取れたてで新鮮だったので食べられたのか、仕方なく食べたのか。定かではありませんが、とにかく嫌いだったものが食べられるようになったのです。この出来事に遭遇した私達スタッフ3名は「自分達が取り組んでいる収穫体験の仕事は意義のある事、お金ではないのだ」と自信がもてるようになりました。
 昭和村は北海道の富良野や美瑛町に負けない誇れる景観があり豊富な新鮮野菜がいっぱいです。毎日その見慣れた風景の中にいる私達でさえも「ほっと」させられるそんな昭和村です。皆さんぜひ昭和村へお越し下さい。

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