【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第29回】
昔、どこの田舎にもあったような癒(いや)しの空間を持ち、温かい人情味と雄大な自然環境が財産といっても過言ではない昭和レトロな町、神流町。合併したとはいえ、人口が現在でも2500人余りの小さな小さな町です。
昨年、そんな過疎の町を舞台に「第1回神流マウンテンラン&ウォーク」が開催されました。この大会は、トレイルランナーの第一人者である鏑木毅(かぶらきつよし)氏が町の活性化を目的としてプロデュースした山道(トレイル)を走るレースであり、北は北海道、南は四国、全国各地から338人のランナーが参加して行われたトレイルランニングレースです。
トレイルランニングレースという言葉自体、馴染みが薄いかもしれないですが、我々も実際に関わっていくうちに、町民ボランティアが徐々に増え、官民一体となった素晴らしいイベントに発展しました。ボランティアも20歳代から80歳代までの幅広い年代層に広がり、全国各地からお越しいただいた選手達に都会で忘れかけた心温まる人情味で歓迎したことが参加者の心を射止めたようです。そして、その人情味が選手達に大きな勇気と感動を与え、町民もお金では買えない大きなものを得ることができました。
今月7日に開催する第2回大会は、昨年の2倍の人数を募集したところ、数日で締め切り、最終的に700名近い方が参加します。こんな過疎の町にも沢山のリピーターが増え、大きな経済効果をもたらす方向へと変わりつつあるところです。
群馬DCキャンペーンに向けて、神流町の温かい人情味と雄大な自然環境がお客様の心をつかみ、飾らないおもてなしが観光客の心に通じるのではないかと思います。特に、DCキャンペーンでは、7月から8月にかけて「おもてなし」と「涼」を味わっていただく「神流の涼事業」を開催します。関東屈指の清流「神流川」のせせらぎの上に癒しのお座敷を用意したり、「鮎の簗」や「子ども達の水辺」を設置、さらには「鮎の塩焼き」や地元特産の「赤じゃが芋串」等の郷土料理を提供したり、様々な工夫をこらして神流ならではの人情味あふれるおもてなしでお客様を温かく迎入れます。この神流町の癒しの空間は、観光客にとって都会の方が普段忘れかけたものを味わっていただけるような思い出深いものになるのではないでしょうか。
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