第18回「片品を楽しもう」【尾瀬開発社長 星野寛】

2010年8月7日 12:00 PM

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【成功させよう「群馬デスティネーションキャンペーン」第18回】
 ♪夏が来れば思い出す~はるかな尾瀬~遠い空…♪
 片品村といえば「尾瀬」、そして思い出すのはこの歌。山あいの村の少し遅い春の訪れとともに心に浮かび、だれもが一度は口ずさんだことがあるのではないでしょうか。
 尾瀬は群馬県を代表する自然の、高山植物の宝庫、さらに日本の自然保護の原点でもあります。雪解けとともに咲き始めるミズバショウ、夏のニッコウキスゲ…、ひっそりとつつましく咲いている数え切れないほどの高山植物、秋には草紅葉、耳を澄ませば小鳥のさえずり、水に泳ぐイワナ…。尾瀬を訪れるすべての人が心地よい汗をかき、風を感じ、心癒されることでしょう。
 片品の素晴らしさは尾瀬の他にも盛りだくさん。村内7カ所の個性あふれるスキー場は、初めて雪と遊ぶ小さなお子様や初心者からシルバー世代のベテランスキーヤー、ボーダーとそれぞれの好みと技術レベルに合わせて安心して思い切り楽しんでいただける、パウダースノーエリア、ワンダーランド片品です。スキーの後は疲れを癒す温泉と宿のおばちゃんの心のこもった手作り料理と地酒で身体も心もリフレッシュ。
 夏は小学生から大学生まで、スポーツ、音楽、勉強…高原の村は若々しい元気な歓声や真剣な眼差しであふれます。昨年から人工芝のサッカーグラウンドもオープンしさらにグレードアップ。正月の箱根駅伝で活躍している上武大学の駅伝選手も片品で合宿して鍛えています。また、レンゲツツジ、シラネアオイ、ヤナギランやユリといった花めぐりも楽しみのひとつ。
 食も大きな楽しみ。春の山菜から高原野菜、そしてキノコ等、さらに猟師さんが捕獲したクマやシカの肉も味わえるかもしれません。特に最近有名になった地元産大白大豆から作る尾瀬豆腐やトウモロコシの甘さはまさに絶品です。
 さらに村内のあちこちにある道祖神や、洪水被害から村人を守るという願いを込めた高さ約3メートルもある禹王(うおう)の碑が、故郷と子孫の安寧を願う先人の思いを込めて遠い昔からひっそりとたたずんでいます。この片品の禹王の碑は全国で11カ所ほど確認されている同様の碑の中で唯一篆(てん)書体で書かれたもので、中国の原碑とほぼ同文で非常に貴重なものであることが最近の研究で判明しました。
 このように片品の楽しみ方はオールシーズン、多種多様。デスティネーションキャンペーン(DC)を契機としてより多くの方に片品を楽しんでいただくことを期待しています。

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