新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が本県を含む39県で解除された。これを受け県内でも16日から外出自粛や休業要請が一部で解除され、初の週末を迎えた。観光地や営業を再開した大型商業施設、中心街などでは、待ち望んでいた人の流れが一部で見られたものの、感染や〝第2波〟への懸念などから、にぎわいが戻ったとは言えず、慎重な再スタートとなった。
〈県内客が中心:伊香保温泉〉
16日の伊香保温泉はあいにくの雨模様。石段街上り口に最も近い27台収容できる市営駐車場は、午後1時前で6台の利用にとどまり、県内ナンバーや品川、相模ナンバーなどだった。
石段街を上まで上ってみたが、すれ違った観光客はわずか8組。ほとんどの店に臨時休業を伝える貼り紙が出され、営業する店舗は数えるほど。都内から彼女と訪れたという20代の男性は「水沢うどんを食べることが目的で、ついでに寄ってみた。人の少なさに驚いた」と話す。
県をまたいだ移動の自粛が呼び掛けられていることについては「少し気にはなったが、大丈夫だと思った」とし、宿泊せず東京に戻る予定だと述べた。
石段街で営業していた飲食店は定休日を増やし、時間を短縮しテークアウトのみで対応。同店では「宿泊客があまりいないので、お客さんも少ない。今後、宿泊客が増えてくれればいいが、コロナの第2波が来たら存続が難しくなる」と危機感をあらわにする。
同じく石段街の土産物店は県からの自粛要請を受け休業していたが、この日から再開した。同店は「閉めていても作業があるので、営業を始めた。でも県外からのバスツアーや外国人が客の大半なので、現状では期待できない」と話した。
周辺の観光施設も県内客が中心で、首都圏からの客は少なかった。この日から・・・続きはこちらから
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