大正時代から平成初期までの約70年間製造されていた「王様クレィヨン」。時代の移り変わりとともに姿を消してしまったが、製造工場は今も桐生にありクレヨンメーカー「王様クレィヨン商会」(桐生市広沢町、荻野光一社長8)として現存している。同社ではこのほど、約30年ぶりに王様クレィヨン復活に向けた活動を開始した。
同社は東京都内で創業し、かつては最大手のクレヨンメーカーだった。箱に描かれたレトロでかわいらしいデザインは大人や子供たちに愛され、著名な作家の文学作品にも登場するなど、当時の学童教育を彩ってきた。
経営主体が何度か変わる中で、荻野社長の祖父が当時の経営者と親しかったことから、1962年に現在地に工場が建設された。その後、荻野社長の父が経営権を取得し社長に就任。98年に荻野社長が引き継いだ。
だが、デジタル化など時代の変化により売り上げは減少、平成の初めごろに自社ブランドでの製造を断念した。現在は別のクレヨンメーカーの下請けとして製造を行っている。
王様クレィヨンを製造しなくなり約30年が経過するが、同社には全国のファンから復活を望む電話や手紙での問い合わせが後を絶たない。・・・続きはこちらから
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